ポリオワクチンは生ワクチンと不活化ポリオワクチンがあります。
現在、国では生ワクチンを使用しています。
生ワクチンは、接種で、ごくまれにポリオが感染することがあります。
昨年は神奈川県の藤沢市で、今年は東京都で生ワクチン接種と
見られるポリオ発症が報告されました。
先進国では、不活化ポリオワクチンを使う国が多いです。
不活化ワクチンはポリオウイルスの毒性をなくしているため、
重大な健康被害はありません。
神奈川県は、国内未承認だが、安全性の高い不活化ポリオワクチン
を独自に輸入して接種すると発表しました。
国は不活化ポリオワクチンを平成13年度に導入することを決めたが
今は生ワクチンの接種を呼びかけています。
しかし、不活化ワクチンの導入を待ったり、個人輸入する医療機関
を訪れる親が増加し、今春の生ワクチンの接種は、全国平均17.5%
減りました。
神奈川県は現在、不活化ポリオワクチンの集団接種を県内5か所
の保険福祉事務所で週に1回5000円〜6000円で希望者に
行っています。
国側は、不活化ワクチン接種で健康被害が出た場合、救済制度
がない。
国民の不安をあおって生ワクチンを控える人が増えると、免疫を
持たない人が増えるとかえってポリオ発症につながる恐れがある
と考えています。
神奈川県は
危険だとわかっている生ワクチンは打てない。
国がやるべきことは直ちに、不活化ポリオワクチンを認める
ことだと言っています。
ポリオワクチンを巡って国と神奈川県き対立しています。